咽頭クラミジアとは?主な症状や感染経路と検査・治療方法について解説

性感染症と聞くと性器の病気と想像しがちですが、近年ではオーラルセックスの広まりと共に、のどから感染する咽頭クラミジア咽頭淋菌感染者が急増しています。

さくら検査研究所でも、検査の申し込みから陽性判定の検査結果が増えており、大きな広がりを見せていることが伺えます。

このページでは、咽頭クラミジアの症状や感染経路などについて詳しく解説していきます。

咽頭クラミジアとは、どんな病気なの?

咽頭クラミジアとは、原因菌となるクラミジアトラコマチス(Chlamydia trachomatis)が咽頭(のど)に感染した状態を言います。

性器クラミジア感染症に比べ症状が出にくく、男性の性器から女性の咽頭へも感染するため、オーラルセックスが一般的になった現代で感染者が急増している性感染症です。

また、症状が分かりにくいためパートナー間で感染を繰り返す「ピンポン感染」を引き起こしやすい性感染症でもあります。

もし、性器クラミジア感染症と思われる症状が出ている場合、咽頭クラミジアもセットで検査することが理想的です。

咽頭クラミジアの症状は?

咽頭クラミジアの特徴の一つに、症状が現れにくい点が挙げられます。

咽頭クラミジアに感染していても気づかない人が多く、検査によって初めて感染していたことに気付く方がほとんどです。

基本的に無症状が多いものの、のどがイガイガするなど風邪に似た症状が出たり、軽い咽頭炎のような症状が出るケースもあります。

こういった症状は咽頭淋菌でも出やすいため、検査をしてみないと自分が何の病気に感染しているのか分かりません。

なお、咽頭クラミジアに感染してもすぐに症状が出るわけではなく、おおよそ2週間程度の潜伏期間があります。

咽頭クラミジアの感染経路は?

咽頭クラミジアは、クラミジア感染者の精液や膣分泌液等が咽頭の粘膜に接触することで感染するため、オーラルセックスによる男性器と女性の咽頭での感染が主な感染経路となります。

特に性風俗産業で働く女性によるオーラルサービスが最大の感染源と言われており、性器クラミジア感染症の男性から咽頭クラミジアに感染し、そこから他の男性に感染が拡大するといった広がりを見せているようです。

クラミジアは非常に感染力が強い性感染症として知られており、日本国内の感染者は100万人を超えるとも言われています。

ただし、原因菌となるクラミジアトラコマチスという細菌は非常に弱い菌であり、人体から離れるとすぐに死滅するため、お風呂やタオルの使い回しなどが感染経路にはなりづらいとされています。

咽頭クラミジアを予防するには?

オーラルセックスが一般的になった現代では、咽頭クラミジアを完全に予防することは難しいと考えられますが、コンドームを着用することである程度予防することは可能です。

性交渉の際はしっかりとコンドームを着用し、不特定多数のパートナーと関係を持たないようにすることも重要です。ただ、それでも完全に予防することは難しいため、定期的に検査することや、自分やパートナーの身体に異常が見られた際は早めに検査を受けるようにしましょう。

また、自分や相手が性器クラミジア感染症になってしまった場合は、お互いに咽頭クラミジアの検査も受けることが理想的です。もし感染していた場合は、ピンポン感染を防ぐためにも治療中の性交渉は避けるようにしましょう。

咽頭クラミジアの治療方法は?

咽頭クラミジアの治療には、クラミジアに効果のある抗生剤の投与を行います。

症状や医師の判断によっても異なりますが、性器クラミジア感染症に比べて完治までにおよそ2倍の日数がかかるとされ、治療期間は2週間程度が目安となります。

投薬開始から2~3週間後に再検査をして、陰性になっていることを確認してもらいましょう。

咽頭クラミジアについてまとめると

咽頭クラミジアについてまとめると以下のようになります。

特徴
  • 非常に感染力が強い
  • 自覚症状が出にくい
  • 潜伏期間は2週間程度
症状 風邪や咽頭炎に似た症状がでる。
ただし、自覚症状は出にくい。
感染経路 感染者の精液や膣分泌液が咽頭に接触することで感染。
オーラルセックスが主な感染経路となる。
予防方法 性行為時にコンドーム着用
治療方法 抗生物質の服用

さくら検査研究所では、咽頭クラミジアのほか様々な性病検査に対応していますので、お悩みの方はぜひご利用ください。

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